前回のブログに引き続き、ヘアサロンリーベさんの改装計画の後編をお伝えいたします。
今回は、理容室側の内装工事です。 🙄
改装プランは、表装替え(壁面クロス貼り替え、床面塩ビタイル貼り替え)、
カット台、カットミラーの交換に加えて
シャンプーボウルの交換、土間コンセント埋設工事を行いました。
まずは既存撤去、解体工事からはじめていきます。
今回の工事では、コンセントを床に埋設するため、
現状の土間を斫らなければなりません。
そのため、埃の飛散を最小限に防ぐために、二重で養生をしてから、解体工事を始めました。
解体工事が終わったら、そのまま電気設備、給排水設備の処理。
電気配線は、新たに設けるコンセント位置まで配線しなおしてもらい、
給排水管は、出来る限り根元から新たに配管しなおしてもらいました。
その際、給水管の根元部分には、止水レバーを設置してもらいました。
これをすることで、次回器具付けや、今後の器具交換等で止水する必要があるとき、
わざわざメーター付近のバルブを止めることなく、部分的に止水できるので、非常に効率的になります。
設備の仕込みが終わったら、大工さんに腰壁の下地を木軸で組んでもらいました。
そして、今回新規で取り付けるシャンプーボウル(施主様御支給品)を
仮付けして、給排水の位置や、カット椅子との距離間の確認をしました。
(新規購入品であれば、メーカーさんとの打ち合わせ等で細かい寸法も確認できるのだと思いますが、
今回のシャンプーボウルは、施工資料はあるものの、廃番商品であり、
また、首振りタイプのため、実際利用されるカット椅子との距離感は、
図面上、寸法上ではわかりにくい部分もあったため、仮合わせすることにしました。)
この確認は、今後仕上げていくにあたって、下記の点がわかっただけでも、非常に助かりました。
①当初の寸法上での土間コンセントの位置では、カット椅子からはみだしてしまっていたため、
再度、延長する必要があることがわかりました。
②給排水の位置は、ほぼほぼ施工資料通りでしたが、
かなり際どい位置での接続位置となっており、また、微調整ができる余裕があることがわかったので、
本設は若干位置調整することにしました。
シャンプーボウルはすべて仕上がった後の取り付けのため、確認なしで取り付けた場合、
もし万が一、問題がわかった時のロスが大きいので、この確認はかかせない手順でした。 😮
すべての位置が整ったところで、完成に向けて仕上げていきます。
壁面クロスの貼り替え。
土間コンセントの仕込みを再調整した後、斫った跡を左官で埋めます。
そして、木軸下地したところに、仕上の腰壁造作を取り付け、天板でかぶせます。
床に塩ビタイルを貼って、シャンプーボウルを取り付けていきます。
設備屋さんに給排水の接続をしてもらいましたが、
このシャンプーボウルは、給水も排水も、このルートしかないというくらい
絶妙な配管ルートとなっており、仮付けしたことがすごく生かされたのではないかと思います。
あとは試運転をして、使用確認がとれたら、配管隠しカバーをセットして、
ミラーフレーム、ミラー、棚板を取り付けて完成です。
壁と床の仕上げは、美容室と同じクロス、塩ビタイルで仕上げましたが、
理容室の方は、腰壁を濃紺色、棚板と天板の木目は、
美容室とは別の木目色を選択しましたので、美容室とはまた違う印象になったのではないかなと思います。
色合いもすごくマッチしていて、理容室としての色をだせたように思います。
この度、お客様にも、各業者様にも、さまざまな場面で御協力いただきました。
おかげさまで、無事に完成させることができました。感謝の一言につきます。
空間を創ることは、店舗においてはひとつの演出にすぎませんが、
その中で、気持ちや、会話のヒトネタ、環境の一部で、少しでもお役にたてることができれば
空間を創造することにも意味はあるのかなと思います。 😳
掲載テナント
ヘアサロン リーベさん